告白

February 14 [Wed], 2018, 0:00
『 チャンミン!チャンミナ!!チャンドラ!!!』


毎年恒例行事となりつつある…天使ユノシェフによるキッチン破壊工作作業がようやく終了したようだ...


ユノヒョンの新居の部屋中を...チョコレートの甘たるい匂いが充満し...チョコレートの苦手な僕は嗅ぎすぎて胸焼けがしてくる...


『 チャンちゃん!ウリエギ!!見て見て見て〜!!!』


完全にチョコレート業界の手中に嵌り...掌で容易くコロコロ転がされまくりな輩が...僕の目の前にもいる...


『 ...それは...僕の嫌いな...“ G”ですか…』


逆立ちをして視点を変えてみたとしても...それは“ 手作りチョコレート”ではなく...


黒光りした薄気味悪い...“ G”の野郎にしか見えない...


『 あぁ〜!!!ラッピングしてないから〜あはは〜チャンミンってばぁ〜相変わらず“ ゴキブリ”怖いのぅ〜可愛い〜!!!!』


『 ?△〇■〜!!』


僕の易怒性が血圧と共に上がる...


『 まぁまぁ…落ち着きなさいなチャンミン...ほれぇ...笑笑笑笑』


ヒョンの投げた“ G擬き”が...興奮して暴言が次々飛び出す僕の口腔内にホールインワンする...


『 ?!!』


『 見た目とは違って...かなり旨いだろ?』


クッキーにチョコレートがけされたであろう“ G擬き”野郎は...ヒョンの言う通り...かなり...相当...ヤバい...超絶...美味しかった…


『 ...ユノヒョン...めちゃくちゃ...料理の腕が上がった…どうしたの...なんで…』


目の前にいるユノヒョンを奇異な目でぼんやりみつめる僕...


『 最近の俺は...本当に料理マジで上手いよ…今度...おうどんもチャンミンに作ってあげるから期待してな...』


自慢げに力こぶを見せつけながら…ユノヒョンは言う...


『 .........』


僕は突然...ユノヒョンに突き放されて...置き去りされてしまったかのような...


孤独感と空虚感と不安感に酸欠状態のような...
息苦しさに喘ぎ...みるみる苦悶表情になっていった...


『 ...もう馬鹿みたいに休みの度に…ガーデニング用の花をヒョンの家に何度も運んだり...わざわざ阿呆のように料理教室に通ってまで...ヒョンの為にご飯を作る必要もないですね…』


思ってもなく...考えたくもなく...怖すぎて...震え出してしまいそうな...


そして…泣き出してしまいそうになる台詞を...躊躇いながらユノヒョンに吐き出してしまう僕...


『 ...お前...本当に馬鹿だな…』


ボリボリと僕が見向きもしない...“ G擬きチョコレートクッキー”を何個もかじって食していた...ヒョンのホクロの上唇が...


僕の濡れた目尻に...ふわりチョコレートの甘い匂いを纏い降り懸かる...


『 ...でもそれも...たまらなく可愛い…』


そう囁きながら僕をみつめるユノヒョンの頬が薄紅色に染まる...


ヒョンもリハビリを兼ねたトレーニングでかなり痩せたし...僕だってミンソクやテミナ達よりもはるかにデカいのに…


このままなし崩しに...ユノヒョンの悦楽の海に沈められて...朝まで咽び泣かされてしまう事は...


癪に障るので…後すざりして玄関に向かって逃げ出そとする僕の腰を...


ヒョンの鍛え上げられた腕達は簡単に捕えて...ヒョンの逞しい胸の中に僕は...すっぽり嵌め込められてしまう...


悩ましいぐらいヒョンの美しい唇にもあっさり...僕の唇は捕獲されてしまい...愛しそうに...美味しそうに...食べられてしまう...


『 ...ぁふぅ...ユノぉ...やぁ…苦し...ぃ...ぁ…んんふぅん...』


なんかキスも以前...ヒョンのくれたキス達とは比較にならない程...優しすぎて...蕩けてしまうぐらい甘たるいから...


ますます僕の嫉妬妄想が...頭の中で“ 疑惑”として...大きく膨脹してゆく...


僕の知らない2年間...ユノヒョンと“ 見えない敵”との時間を...無理矢理にでも略奪してズタズタに引き裂き...


巻き戻し...1から僕と過ごした時間として継接ぎ...縫い合わせてしまいたいと...心の底から本気で神様にねだってみる...


でも結局...妄想の世界では...“ 見えない敵”との戦いに...完全敗北した僕は...声もなく涙を流す事しか出来ずにいた...


本当に人は悲しかったり...悔しかったりすると…涙は勝手に溢れ零れ落ちるのだと...再認識させられてしまう...


こんなに狂おしい程誰かを愛する事なんて...後にも先にも...2度とないだろうと...思い知らされる...


『 ユノぉ...ヒョぉ...ン...すぅ...きぃ...』


ユノヒョンの頚部に両腕を巻きつけて...床暖房に倒れ崩れ落ちそうな僕の身体を委ねる...


『 ...チャン...お前...なんで泣くの...?』


ユノヒョンが僕の不穏な空気に少しだけ動揺する...


『...もぅ...いゃ...2度とぉ...離れたくぅ...ない... もぅ...離さないでぇ...』


ヒョンが優しく僕の背中を撫でながら…優しい声色で僕の耳元で囁く...


『 ...そっちの世界から戻っておいで...チャンミン...2度と離れないから...大丈夫だから...』


『 本当...?』


僕がパニックを起こすと“ 赤ちゃん返り”や“ 妄想の世界”に引きこもってしまう事を...パク先から聞いて知っているユノヒョン...


『 うん…』


優しく大きな手で...髪の毛を撫でてくれるユノヒョン...それだけで...ホッとする...



僕は恐る恐るユノヒョンを見上げて...


『 離れぇ...なぃ...?』


怖々と尋ねてみる…


『 うん…』


木洩れ日のような柔らかなユノヒョンの笑顔に安堵すると...どんどんヒョンを質問攻めにしていく...



『 一緒にぃ...暮らすぅ...?』


『 うん…』


『 僕とぉ...?』


『 うん…』


『 僕でぇ...良いのぅ?』


『 うん…』


『 僕ぅ...ねぇ...』


『 うん…』


『 ユノぉ...ヒョンがぁ...ねぇ...』


『 うん…』


『 好きぃ...みたぃ...なのぉ...』


『 うん…知ってた...』


『 知ってぇ...たのぉ...?』


『 うん…』


『 ...どうしょう...』


『うん…?』


『 恥ずかしぃ...よぉ...』


『 うん…』


『 ユノぉ...』


『 うん…?』


『 “ Gチョコレートクッキー”...美味しかったぁ…』


『 うん…』


『 ありがとぅ...』


『 うん…』


『 ユノぉ...』


『 うん…?』


『 明日から...』


『 うん…』


『一緒にぃ...暮らすぅ...』


『 うん…腹括った?』


『 括ったぁ…』


『 うん…クスクス…』


『 ユノぉ...』


『 うん…?』


『 遅くぅ...なったけどぉ...』


『 うん…何?チャミナ』


『 あのねぇ…』


ヒョンの耳元で僕は内緒の話をした...


僕の内緒の告白に...ヒョンが耳まで紅潮し...その双眸は涙で揺れ動いていた... 〈終〉




Happy Valentine's Day!!
恋する乙女達にとって素敵な愛の日になりますように!!!
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